バイク · 燃費

R6・R7・R9 燃費
2台持ちで分かったリアルなガソリン代

一時期、R6とR7を同時に所有していた。あの頃はR7が毎日の通勤車で、R6は晴れた日とサーキットデー専用。給油はまるで別世界だった——R7の給油は事務作業みたいなもので、金額が小さすぎて記録する気にもならない。R6は乗って帰ってくるたびに、燃料計の減り方が「高回転直4はこうやってガソリンを飲むんだ」と教えてくる。その後R7は手放して、今はR6が唯一の愛車。短距離の通勤もこの一台でこなしている。R6の燃費とR7の燃費、押さえておきたいのはこのあたりだ——カタログと実際の数字、私自身のタンクのリアルな数字、差が生まれる機械的な理由、市街地・ワインディング・高速・サーキットでどれだけ違うか、13L・14L・17Lの3つのタンクでどれが一番遠くまで走れるか、そして1ヶ月の通勤ガソリン代を地元の単価でどう計算するか。2025年にはRファミリーにCP3 3気筒のR9も加わったので、その数字も並べて比較する。

R6とR7は一時期同時に所有して、まったく違う使い方で並行して乗り込んでいた。あの頃はR7が通勤担当で、毎日市街地を往復——信号、渋滞、ガソリンスタンドが日常だった。R6は遊びのバイクで、天気のいい日に引っ張り出して一回りするか、サーキットに持ち込んで一日中走らせる係。その後R7は手放し、R6が唯一の一台になって、短距離の通勤までR6が背負うことになった。同じ財布から2台分のガソリン代を払い、2冊の家計簿を並べて眺め続けていると、「スーパースポーツの燃費」というものが具体的な感覚として体に入ってくる——それは、乗り方と道路状況とエンジンの性格、3つの掛け算の結果だ。

結論から:R6の燃費、R7の燃費は実際どれだけ違う

まず数字から。R7のCP2 689cc並列2気筒は、WMTCモード燃費が約4.1〜4.2L/100km、換算でおよそ24km/L。実燃費は23〜28km/Lに収まり、市街地でも控えめに見て20km/L台前半は走る。R6の599cc直列4気筒はまったく別の話だ:総合でだいたい14〜17km/L、ストップ&ゴーの市街地では12〜14km/Lまで落ち、サーキットに持ち込めば一気に半分——8〜12km/Lが当たり前になる。そして私のR6はノーマルじゃない:アクラポヴィッチのRacing Lineフルエキに、技師が書き換えたECU。燃調はノーマルより濃いめに振ってあり、そのうえ乗り方も攻めている——晴れた日に引っ張り出せば大人しくは走らないし、サーキットデーは朝イチから撤収まで全開だ——長期平均は10km/L前後で、一般的なレンジの下限よりさらに一段低い。ノーマルセッティングのR6はここまで飲まない。チューニングと乗り方が燃費を決める。

そして2025年に加わったR9。890ccのCP3直列3気筒で、WMTCモード燃費は約4.9L/100km、換算でほぼ20km/L。数字はちょうど2台の中間に刺さる。

ざっくり覚えるなら:R7の1リッターは、R6の1.5リッター分だと思えばいい。2台ともヤマハが本気で作ったバイクで、違うのは設計のゴールだ。片方は高回転性能のために生まれ、片方は乗りやすさと維持のしやすさのために生まれた。燃費の分かれ道は、ここから始まっている。

排気量が大きいほど燃費が悪いと思われがちだが、R7は689ccでR6の599ccより大きいのに、ガソリン消費はほぼ半分で済む。気筒数と回転数のキャラクターが燃費に与える影響は、排気量よりはるかに大きい。
説明より耳で——ヘッドホン推奨。チャンネル実録「Trapped in Traffic」。

600cc高回転直4 vs CP2並列2気筒:燃費差の機械的な理由

R6のエンジンは小さなシリンダー4つ、レッドラインは16,000rpm、圧縮比13.1:1。エンジンの舞台はタコメーターの後半に組んである。4気筒はピストンリングもカムも多く、摩擦面積も大きい。高回転ではその損失が全部倍々で効いてくる。もっと決定的なのは、パワーバンドが高回転で乗ることを強要してくる点だ——回さなければ力が出ない、回せばインジェクターが宴会を始める。市街地のR6はいつも一番間の悪い運転状態に置かれている:低回転でこもった走り、半クラでのそろそろ運転、信号待ちのアイドリング。どれも効率最悪の工況で、ガソリンだけが燃えて、力は一つも使われない。

R7のCP2は正反対だ。689ccをたった2つのシリンダーに割り振り、270度クランク、ピークトルクは6,500rpmでもう出揃う。市街地なら3,000〜4,000rpmで十分すぎる力が使える。気筒数が少ないぶん摩擦損失もポンピングロスも少なく、しかもキャラクター的に、エンジン効率が一番いい中低回転域にずっと居座っていられる——楽に乗れて、しかも飲まない。当時の通勤路でR7がスムーズで低燃費だったのは、このエンジンのスイートスポットが市街地の道路状況とちょうど重なっていたからだ。燃費のために乗り方を変える必要はなかった。同じロジックはメンテナンスの請求書にも延びていく——4気筒の消耗品と工賃は生まれつき2気筒より高いが、それはまた別の帳簿の話だ。

R9参戦:CP3の3気筒がちょうど中間に刺さる

2025年、ヤマハはYZF-R9をRファミリーに加えた。MT-09と同じ890cc CP3直列3気筒で、約117馬力が10,000rpmで出揃い、装備重量は195kg前後、タンクは14L。

燃費の数字は覚えやすい:WMTCモードで約4.9L/100km、換算でほぼ20km/L(国内仕様のWMTCモード値は20.9km/L)、MT-09と同じ水準だ。攻めた走り方で一回りすれば18〜19km/Lあたりで、190kmを少し超えたところで燃料計が点滅を始める。R6よりだいぶ低燃費、R7にはまだ届かない、きれいに中間だ。3気筒の摩擦損失は2気筒と4気筒の間にあり、トルクピークが早く来るから回すことを強要されない。燃費が自然とこの位置に落ち着くわけだ。

ポジショニングも同じ一本の線の上にある:R7は2気筒の実用派、R6は高回転の純粋主義、R9はその中間の道——低中回転からトルクが厚くて日常は扱いやすく、いざ開ければR7より一段上の持ち札がある。CP3の3気筒サウンドは私も好きだ。低回転では厚みのある鼓動が続き、上まで回すと、2気筒のリズム感と4気筒の甲高い叫びの間にあるハスキーな声線になる。個性がはっきりしている。1台だけで「通勤の快適さ」と「開けたときの楽しさ」の二択を避けたいなら、R9という中間解には確かに筋が通っている。ただ、私みたいに高回転直4の毒が回った人間には、あの16,000rpmの叫びはR6にしか出せない。

市街地・ワインディング・高速・サーキット:R6とR7のシーン別実燃費

市街地通勤。差が一番残酷に出るシーンだ。R6は市街地でだいたい12〜14km/L、R7は20〜23km/L。2台とも市街地で乗ったが、ガソリン以外にも代償はある:R6は渋滞の中では1速しか使えず、クラッチで手が痺れ、夏はシリンダーヘッドの熱が内ももを全部炙ってくる。ガソリンが減るのも早いが、人が茹だるのも早い。2台持ちだった頃、通勤の距離は全部R7に投げていた。今はR6一台だけなので短距離の通勤もR6が背負う——上に書いた代償はそのまま全部受け取ることになる。

ワインディング。R7は攻めてもだいたい18〜22km/L。落ち幅が小さいのは、2気筒は中回転から力があって、無理に回す必要がないからだ。R6は峠で11〜14km/Lに戻ってくる——直4の音を聴きたい、力を使いたいと思ったら、回転は10,000rpm前後に張り付くことになる。燃費が付いてくるのは必然だ。

高速道路。差が一番縮むのはここだ。一定速の巡航ならR6も大人しくできる。6速でスロットルを軽く咥えたまま、18〜21km/Lには届く。R7は巡航なら25〜28km/Lまで伸びる。どちらもフルカウルの前傾姿勢で、巡航はむしろエンジンが一番楽をしている工況だ。

サーキット。R6の燃費の地獄モードで、私が一番よく知っているシーンでもある。20分の1本を丸ごと高回転で走り、全開で立ち上がり、フルブレーキで進入する。8〜12km/Lが標準レンジで、激しく攻めれば一桁も普通に見える。一日走ると、燃料計の減り方に「タンクに穴が開いたんじゃないか」と本気で疑いたくなる。R7もサーキットでは13〜16km/Lあたりまで落ちる。

R9は?WMTCモード値と、同じエンジンのMT-09の数字から推定すると、市街地16、ワインディングで攻めて18、高速巡航22あたりが目安になる。

R6 vs R7 vs R9 シーン別実燃費(レンジ中央値) R6 R7 R9 km/L 10 20 13 21 16 市街地 12 20 18 ワインディング 19 26 22 高速 10 14 サーキット 単位はkm/L、実燃費レンジの中央値。R9は推定値
図:R6(明るい黄)・R7(ゴールド)・R9(ブロンズ)の4シーン燃費比較(R9は推定)。R7が全シーンで最も低燃費、R9はどのシーンでも中間に収まる。
自分の走行距離の大半がどのシーンに落ちるかを見て、そのシーンの燃費でお金を計算する。総合平均の数字で市街地通勤を想像すると、実際はそれよりだいぶ低いところに落ちる。

13L・14L・17Lタンク:航続距離の試算とガス欠不安

タンク容量は見落とされがちな項目だ:R6は17L、R7はわずか13L、R9は14L。R6は3割も多く積んでいるように見えるが、燃費を掛け算すると話が逆転する——市街地なら13LのR7が約270km走るのに対し、17LのR6は220km前後しか走れない。小さいタンク×低燃費エンジンは、大きいタンク×大食いエンジンより遠くへ行く。R9の14Lは総合19km/Lで試算して約265km、やはり中間。市街地の試算では逆にR6とほぼ並ぶ——小さめのタンクが、低燃費の貯金を少し食っている。

高速巡航なら差は縮む:R6約320km、R7約330km、R9は推定305km前後で、ほぼ横並びだ。サーキットでは話が変わる——フルエキ+ECU書き換えの私のR6を10km/L前後の走らせ方で使うと、あの17Lは実質170kmぶんの命でしかない。一日4〜5本走れば給油が要る。だからサーキットデーには必ず携行缶を積んでいく。

ガス欠不安について、私のやり方は燃料警告灯に挑戦しないことだ。R7で通勤していた頃は、250km前後で給油に入れていた。警告灯が点いてもまだ1リッター強の余裕はあるが、市街地ならスタンドはすぐ見つかっても、長距離ではそうとは限らない。R6は燃費の振れ幅が大きいので(同じ車体でも、大人しく走るのと攻めるのとで倍近く違う)、メーターの平均燃費を信じるより「今日はどう走るか」で見積もる。あの数字は、もう走り終えた道の平均でしかないからだ。

満タン航続距離の目安:R6 17L vs R7 13L vs R9 14L R6 · 17L R7 · 13L R9 · 14L 100 200 300 km 市街地 約220km 約270km 約225km 総合 約255km 約300km 約265km 高速 約320km 約330km 約305km シーン別燃費の中央値×タンク容量で試算(R9は推定値)。実際は1〜2L残して早めの給油を
図:満タンでの理論航続距離。R7は13Lでも低燃費のおかげで、市街地では17LのR6を約50km上回る。R9の14Lは総合約265kmで中間、市街地ではR6とほぼ同じ。高速なら3台とも300km前後だ。

1ヶ月の通勤ガソリン代のざっくり計算:R7とR6でいくら違う

お金の計算をしよう。式は一つだけ:月のガソリン代 = 月間走行距離 ÷ 燃費(km/L)× 地元のガソリン単価。ごく普通の通勤シーンを想定する:1日往復30km、月の出勤22日、合計660km。単価は、近所のスタンドの看板価格をそのまま入れればいい。

R7の場合:市街地燃費を20〜22km/Lとすると、660kmで月に30〜33L。同じ道をR6で:市街地12〜14km/Lで、月に47〜55L——リッター数がいきなり5割増しになり、しかもR6が飲むのは単価の高いハイオクだ。中間のR9は市街地16km/Lで計算して約41L。このリッター数に地元の単価を掛ければ、3台それぞれの月間ガソリン代が出る。どこの国にいても、単価がいくらでも、あの5割の差だけは逃げようがない。

この5割増しのガソリン代は、大型を2台維持できる人にとって天文学的な数字じゃない。痛いのは、この上乗せぶんが市街地では何とも交換できないことだ。R6の価値は全部高回転に詰まっている——あの甲高い叫び、後半の伸び。市街地では1秒たりとも使えない。1.5倍のガソリン代で買っているのは、より熱い内ももと、より痺れる手首と、より頻繁なスタンド通いだ。2台持ちだった頃の役割分担は、この理屈でできていた:通勤の距離は全部R7へ、R6の1リッター1リッターは、燃やす価値のある場面のために取っておく。その後R7を手放してR6だけを残し、短距離の通勤もR6に代わった。ガソリン代の帳簿はそのまま1.5倍の欄に戻った。この帳簿は、両側とも自分で払ってきた。

600ccのSSで通勤を考えている人は、まず自分の通勤距離を上の式に入れて一度計算してみてほしい。出てきた数字を見れば、自分が何にお金を払っているのかが分かる——納得して払えるなら買えばいいし、割に合わないと感じたなら、CP2のような2気筒のほうが日常の足としては扱いやすい。

レギュラーかハイオクか:スーパースポーツの給油の基礎知識

ガソリンスタンド永遠の問題:SSは必ずハイオクじゃないとダメなのか。オクタン価は耐ノック性の指標で、エネルギーの量ではない。ハイオクを入れてもバイクは速くならない。高圧縮比・高負荷のエンジンの中でノッキングが起きにくくなる、それだけだ。

R6は圧縮比13.1:1で、取扱説明書は高オクタン価ガソリンを要求する——つまりハイオク指定だ。私のR6はアクラポヴィッチのRacing Lineフルエキを組み、ECUは技師に書き換えてもらってある。セッティング自体をハイオク前提で作ってあるから、給油は常にハイオク——燃調も点火もそのオクタン価に合わせて詰めてあるものを、自分の判断で変えないこと。R7は圧縮比11.5:1で要求オクタン価はずっと低く、日本仕様はレギュラー指定。ハイオクを入れても燃費も出力も良くならず、純粋にお金が余計に出ていくだけだ。R7で通勤していた頃も指定通りの給油で、何の不安もなかった。2台に共通する一線はこれ:指定より低いオクタン価のガソリンは入れない。わずかな価格差のために高性能エンジンにノッキングのリスクを取らせるのは、どう計算しても割に合わない。

ついでに習慣を2つ。給油は自動ストップで止めること。給油口ギリギリまで注ぎ足さない——タンクには蒸発のための空間が必要で、フルカウル車はバンク角が深く、詰め込みすぎるとブリーザーホースから溢れやすい。逆に長期保管の前は満タンにして、タンク内壁の結露と錆の機会を減らす。

燃料添加剤は効果ある?バイクの燃料系クリーナー(インジェクタークリーナー)の正しい使い方

効くかどうかは、エンジンに実際にカーボンが溜まっているかどうかで決まる。インジェクション車のノズル孔は髪の毛より少し太い程度しかなく、カーボンや樹脂状の堆積物が少しずつ張り付いていくと噴霧の形が崩れ、燃調が汚れて燃費が落ちていく——この劣化はゆっくり進むので気づきにくく、ある日ふと数字がおかしいと感じて初めて気づくことが多い。しかもSSの使い方は特に堆積物を育てやすい。私のR6は晴れた日にしか乗らず、1〜2週間放置しっぱなしが普通だ。タンクの中でエタノール入りガソリンがゆっくり酸化していくので、毎日走る通勤車より燃料系に樹脂状の堆積物が残りやすい。ガソリンは1ヶ月を超えて放置すると劣化が始まる——取扱説明書にはっきり書かれている数字だ。

使い方のポイントは、比率通りに計量して1本を丸ごと入れないことだ。Techron Concentrate Plusのような濃縮タイプは1oz対1ガロン(約30mlに対して3.8L)の比率——R6の17Lタンクなら1回約4.5oz、R7の13Lなら約3.4oz、20ozボトル1本で4回分になる。頻度は4,800km(3,000マイル)ごと、またはオイル交換前に1回、オイル交換の間隔中に2回を超えないこと。給油前にタンクへ注いで、そのままガソリンと一緒に使い切ればいい。4ストロークのバイクはもともと適合リストに入っていて、触媒や酸素センサーにも影響はない。「毎回の給油でついでにメンテしたい」というリズムを望むなら、同じブランドにバイクと小型エンジン専用のPowersports版がある。濃度は4分の1に薄められていて(1oz対4ガロン、17Lタンクなら1回約1.1oz)、給油のたびに入れられるうえ、燃料安定剤も兼ねていて、オイルシールやゴム部品にもやさしい——長期保管前にタンクを満タンにするときに1回分入れておく。

ボトルに書かれている動詞は正直だ——restore、つまり「回復させる」。クリーナーが取り戻すのはカーボンに食われていた分の燃費であって、もともときれいなエンジンに使っても純正より低燃費になるわけではない。燃費が急に悪化したときは、先に空気圧、チェーン、セッティングを確認すること。いきなりインジェクターを疑わない。古いガソリンはまた別の話だ。すでに劣化してしまったガソリンは添加剤では救えない。安定剤はガソリンがまだ新鮮なうちに入れてこそ意味がある。何ヶ月も放置したタンクの中身は、どんな添加剤より入れ替えるほうが効果的だ。

バイク専用 · 毎回給油ごとに使える

Chevron Techron Protection Plus Powersports 小型エンジン燃料処理剤

保管前のケアはこれ1本

濃縮タイプはたまの大掃除向きだが、こちらは逆の発想の設計だ。1oz対4ガロンの低濃度で毎回の給油に足せて、燃料安定剤も兼ねる。オイルシールやゴム部品にもやさしい。SSのように1〜2週間放置しがちなバイクなら、長期保管前にタンクを満タンにして1回分入れておけばいい。10oz入り1本で、17Lタンクなら8〜9回分使える。

良い点

  • バイク・小型エンジン専用配合で、インジェクション式4ストロークに使える
  • 低濃度設計で、毎回の給油ごとに使える
  • 燃料安定剤も兼ねるので、長期保管前に入れるのが一番向いている
  • オイルシールやゴム部品にやさしい

気になる点

  • 洗浄力は穏やかな方向なので、頑固なカーボンには濃縮タイプを先に使う
  • アメリカ以外では入手しづらい
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ついでに燃費を守ってくれる3つの小物

燃費というものは、半分は右手、もう半分は車両のコンディションで決まる。空気圧、チェーン、燃料系——この3か所を押さえておけば、バイクがこっそり多く飲むことはない。燃費が急に悪くなったときも、犯人の上位2つは空気圧とチェーンだ。下の3つはどれも単価が高くないのに、ちょうどその3か所を受け持ってくれる。

空気圧 · 週1チェック

AstroAI デジタルタイヤゲージ

一番安い燃費対策

空気圧が5psi低いだけで燃費にはすぐ効いてくる。タイヤの減りも早くなり、コーナーでのフィードバックもぼやける。これはデジタル表示で0.1psi刻み、バックライト付き。出発前に前後輪を測っても30秒かからない。スタンドに置いてある、何百回も落とされた共用ゲージと比べれば、正確な1本を自分で持っているだけでずいぶん違う。

良い点

  • 0.1psi刻みで読み値が安定している
  • バックライト付きで早朝や夜間も読みやすい
  • psi・barなど4単位の切り替え対応
  • 価格が安く、ガレージに1本置いても負担ゼロ

気になる点

  • ボタン電池式なので予備の用意を忘れずに
  • 測定専用で、空気の充填はできない
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チェーン · 清掃+注油

Motul C1 + C2 チェーンメンテセット

駆動ロスを作らない

チェーンが汚れているか油が切れていると、駆動抵抗はそのまま燃費と加速に跳ね返る。このセットはC1チェーンクリーナー、C2ロード用チェーンルブ、ブラシ、手袋まで一式。OリングでもXリングでも使える。週末の洗車のついでに一通りやっておけば、チェーンは軽くなり、燃費にも音にも差が出る。

良い点

  • 清掃と注油が1セットで揃い、別買い不要
  • ブラシと手袋付きで、開封後すぐ作業できる
  • Oリング・Xリングのシールチェーンにも安全
  • C2はロード向け配合で定着性が良い

気になる点

  • スプレー缶は消耗品、使い切ったら補充が要る
  • 注油しすぎると飛び散る。薄めに吹けば十分
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燃料系 · 定期的に1本

Chevron Techron コンセントレイト プラス

インジェクターのメンテ

市街地の短距離ばかり長く乗っていると、インジェクターと吸気バルブには少しずつカーボンが溜まり、燃費もじわじわ悪くなる。TechronのPEA(ポリエーテルアミン)配合はこの手のクリーナーの老舗で、給油前にタンクへ注ぐだけ。バイクのタンクは小さいので、ボトルの表記比率どおりに量を計ればいい。20ozの1本で何回かに分けて使えて、燃費が落ちてから工場で救ってもらうよりずっと安い。

良い点

  • PEA配合で、インジェクターと吸気バルブのカーボンを落とす
  • 給油前に注ぐだけで、工具は一切不要
  • バイクは使用量が少なく、1本で数回使える

気になる点

  • 比率どおりの計量が前提。1本丸ごと入れない
  • 日常の保守用。燃料系の故障は工場へ
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よくある質問

Yamaha R6はリッター何キロ走りますか?

R6の燃費はだいたい12〜17km/Lの間で、乗り方次第です。ストップ&ゴーの多い市街地で12〜14km/L、高速道路の一定速巡航なら18〜21km/Lまで伸び、ワインディングで回して走ると11〜14km/Lに落ちます。サーキットで1本まるごと高回転に張り付けば8〜12km/Lがごく普通です。600ccの高回転直4はもともと性能のために調律されたエンジンなので、低燃費を求めるものではありません。

R7は通勤に向いていますか?1ヶ月のガソリン代はどのくらい?

向いています。私自身、R7でかなりの期間通勤していました。CP2の2気筒はWMTCモード燃費が約4.1〜4.2L/100km(換算で約24km/L)、実燃費は23〜28km/L、市街地でも20km/L前後は走ります。ガソリン代は「月間走行距離÷燃費×地元のガソリン単価」で見積もれます。1日往復30km、月22日で660kmなら、R7は市街地20〜22km/Lとして月に約30〜33L。これに近所のスタンドの単価を掛ければ答えが出ます。同じ道をR6で走ると、リッター数は5割増しからのスタートです。

R9の燃費はどのくらい?R6・R7と何が違う?

R9はMT-09と同じCP3 890cc 3気筒で、WMTCモード燃費は約4.9L/100km、換算で約20km/L。攻めた走り方だと18〜19km/Lあたりです。位置づけはちょうど中間——R6の12〜17km/Lよりだいぶ低燃費で、R7の23〜28km/Lほどは伸びません。タンクは14Lなので、実際の航続距離は230〜260kmを目安にしておくと安全です。

R6やR7はハイオク指定ですか?

オクタン価は耐ノック性の指標で、入れたら速くなるものではありません。R6は圧縮比13.1:1で高オクタン価ガソリンが前提——ハイオク指定です。私のR6はアクラポヴィッチのフルエキとECU書き換え込みで、セッティング自体をハイオク前提で作ってあるので、給油はハイオク一択。R7は圧縮比11.5:1で要求オクタン価がずっと低く、日本仕様はレギュラー指定です。ハイオクを入れても燃費も出力も良くならず、お金が余計に出ていくだけ。どちらの車両も、指定より低いオクタン価のガソリンだけは入れないでください。

燃費が急に悪くなったら、何が原因?

まず一番安いところから確認します。最も多い犯人はタイヤの空気圧不足で、5psi低いだけで燃費に効いてきます。次がチェーンの張りすぎや油切れ、エアフィルターの汚れ、プラグの劣化、ブレーキキャリパーの引きずりによる軽い抵抗。乗り方の変化も原因になります——渋滞が増えた、アイドリングが長い、回して走ることが増えた、それだけで燃費は落ちます。マフラー交換やECU書き換えの後に燃費が大きく変わったなら、放置せず、セッティングした技師のところに戻って燃調を確認してもらってください。

バイクの燃料添加剤(インジェクタークリーナー)は効果がありますか?

効果はあります。ただし、エンジンにカーボンが溜まっている場合にかぎります。インジェクション車のノズル孔は非常に細く、カーボンや樹脂状の堆積物が付くと噴霧パターンが崩れて燃費が悪化します。クリーナーはインジェクター、吸気バルブ、燃焼室に溜まった堆積物を溶かし、失われていた燃費を取り戻す働きをします。4ストロークのバイクはもともとTechronの適合リストに載っています。できないこともあります——もともときれいなエンジンを純正より低燃費にすることや、機械的な不具合やセッティングの問題を直すことです。

バイクはタンクが小さいですが、燃料添加剤はどれくらい、どのくらいの頻度で入れればいいですか?

ボトルの比率通りに計量し、1本を丸ごと入れないことが基本です。Techron Concentrate Plusは1oz対1ガロン(約30mlに対して3.8L)の濃度で、13Lタンクなら約3.4oz、17Lなら約4.5ozが目安。使うタイミングは4,800km(3,000マイル)ごと、またはオイル交換前に1回、オイル交換の間隔中に2回まで。バイクや小型エンジン専用のPowersports版は1oz対4ガロンの低濃度で、17Lタンクなら1回約1.1oz、毎回の給油で入れられる設計です。多少多く入れても大きな問題はありませんが、長期的に入れすぎるとオイルが濃くなったり燃料が薄まったりする可能性があるので、比率通りが一番安全です。

YouTubeでR6のリアルな排気音を聴く ↗